医療機器業界は今後も続けて躍進するのか? 少子高齢化

医療機器の将来性

ISO 13485の話だけでは、
堅苦しくて飽きてしまうと思います。

今回から、しばらくは医療機器に関するビジネスの話のお伝えします。

13485に関しては、最終的に1本の固定ページで纏めますのでご安心下さい。

医療機器業界の躍進はもはや国内では揺るぎないものとなっています。

これは言うまでもなく少子高齢化に伴うものであって、
簡略化して言えば、
お年寄りが多くなれば医療機器は儲かるというシンプルな構図です。

しかし、そう考えると、
このムーブメントがいつまで続くか心配になりませんか?

というのも、少子高齢化は、
いつかは必ず「終わる」からですよね、少なくとも永遠に続くものではないのです。

しかも高齢化が縮小し少子化だけ残れば、
そののち訪れるのは人口減。

国内人口ピラミッド

医療機器業界への転身を考えていたとしても、
これでは不安は残りますよね。

日本はたしかに人口減に転じた

医療機器業界の少子高齢化による活況の後、
訪れるのは間違いのない人口減による市場の縮小。

というのは、国内においてはもちろん間違いのないことです。

この人口減による内需の縮小は、
別に医療機器業界だけではなくすべての産業に直撃するものですが、
医療機器は人間がいる以上絶対必要な分野ですからダメージは少ないかもしれません。

しかしノンダメージではありえません。

では、医療機器業界への転身はまちがっているのか?

今だけではなく、
今後も何十年と生業としていくのに不適当なのか? といえば実はそうではないんですね。

世界人口は増加、特にお隣中国がすごい

医療機器業界の今後。
それを見ていく上で欠かせないのが、お隣の中国です。

国の体制が違いますから、
ときどきギクシャクしますが、
国が豊かになれば、健康や医療に関心が高まるのは普通のことです。

世界の人口は増え続けている

世界の人口が60億などと言われていた時代は遠く、
国連の推計によれば2030年には世界人口は86億人になると言われています。

世界の人口推移

 

しかも、これは、
新興国から先進国へと変貌を遂げつつあるような国に顕著に見られる減少です。

基本的に高齢化社会は先進国の特徴的なカタチですので、
これらの国が先進国へと変わった説き、
そこには世界レベルの超高齢化社会が待っているのです。

中国の高齢化は着実に訪れる

そんななか、世界1の人口を抱える中国の高齢化はかなり深刻です。

一人っ子政策と急激な近代化によって高齢化の速度が早く、
また、地方と都市部の格差によってこの高齢化が進むという状況が長引くと予想されています。

そう、中国の少子高齢化はこれからで、
日本を大きく凌駕する高齢化社会が隣国に存在するということです。

中国の人口推移

それと、一人当りでは貧しいのですが、
すでに全人口の10%は、日本人より豊かです。

その人達は、当然日本並みの高度な医療を求めます。

現在の中国ですが、通常の病院では日本の医療機器を使うことを制限しています。

しかし、一定以上の高度な医療サービスを提供している病院では日本の医療機器を使用しています。

一方、人口第2位のインドでもこの状況は見られます。

私自身、現在インドに医療機器を輸出している企業様と共同でプロジェクトを開始しようと思っています。

いずれにしても、日本で高齢化が収束しても、世界の高齢化はそこからが本番で、
その規模は日本のそれとは比べ物にならないということなのです。

ボーダレスの時代の医療機器業界

そんななか、医療機器業界もまた、
他業種と同じ様にボーダレスが進んでいます。

そう、つまりは日本において需要が縮小するようなことになっても、
外に目を向ければその需要は限りなく高まり、
世界を考えればそこからがまさに黄金期といえる時代が来得るのです。

ですからグローバルスタンダードでは医療機器業界は、まさにこれからの業界と言えます。

新興国の先進国化=高齢化はこれからも続く

中国が高齢化していけば次はインド。

そしてその後は東南アジアなどのASEAN諸国がこれに続いていき、
中東のような地域においても高齢化が進んでいくだろうと言われています。

つまり、日本の少子高齢化は世界的な超高齢化時代の序章に過ぎないわけです。

そう考えれば、医療機器の今後は、
他の業種の中でも群を抜いて明るい業界だといっても、間違いではないでしょう。

ISO 13485など国際基準に批准しておく

というわけで医療機器業界は安泰。

と、いっても、国内向けでしか通用しないような基準で医療機器業界に関わっていたら、それは国際的な活況にのることはできません。

すくなくともISO 13485のような国際基準に即した経営をやっていなければ話にならないと言ってもいいでしょう。

これからの医療機器ビジネスの相手は世界。

少なくとも、日本の少子高齢化が終わる前にその対応をしておかないと、
日本の人口とともに沈む業界となるのは言うまでもありません。

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