今、出張で石川県にいるのですが、資料を持ってくるのを忘れてしまいました。
何時も、必要な資料はDropboxに入れて、どこでも閲覧できるようにしているのですが、
それ自体を忘れていたので、どうにもなりません。
申し訳ありません。
医療機器の進歩が医学の進歩
私の父が最後に入院したとき、
病院で担当医と話しました。
そのとき、医者が言った言葉が「医療機器の進歩が医学の進歩」でした、
「医学そのものが進歩しているのではなく、医療機器が進歩しているんです」
「今まで見つけられなかった、病巣が発見できて、今までは切除することが出来なかった手術ができるようになった」
確かにそれはその通りです。
ですが、医療機器を作るには、医者の協力が必要不可欠です。
どんなエンジニアも自分ではなかなか思いつきません。
また、実験ができません。
体温計ぐらいなら、実験できますが、
体に負担を掛ける医療機器を人に使うことは出来ません。
やれば犯罪になります。
ジェンナーの実験は今なら犯罪
エドワード ジェンナーが医師として活動していた頃(1700年代後半)。
牛の乳搾りなどをして牛と接することによって自然に牛痘にかかった人間は、
その後天然痘にかからないという農民の言い伝えがありました。
天然痘に比べると、牛痘ははるかに安全な病気でしたが、
ジェンナーはこれが天然痘の予防に使えないかと、かんがえたのです。
もちろん、今なら出来ない実験ですが、ジェンナーはそれをやりました。
1778年から18年にわたって研究を続け、1796年5月14日、
ジェンナーの使用人の子であるジェームズ・フィップスという8歳の少年に牛痘を接種したのです。
少年は若干の発熱と不快感を訴えたがその程度にとどまり、
深刻な症状はなりませんでした。
6週間後にジェンナーは少年に天然痘を接種したが少年は天然痘にはかからず、
牛痘による天然痘予防法が成功したのです。
これは、医療機器の話ではありませんが、有名な話ですから皆さんもご存じですよね?
レントゲンは自分の妻の手を撮影した
X線を発見し、レントゲン撮影機の名前になった、ヴィルヘルム・コンラート・レントゲン。
彼は自分の妻に指輪を付けさせて、手を撮影しています。
妻は「恐ろしい」と驚いたそうですが、彼はこの功績により
1901年、第1回ノーベル物理学賞を受賞しています。
レントゲンがX線を発見して以来、医療分野では、
主に骨や肺の病変を描き出す画像診断として積極的に利用されています。
現在の利用方法としては、下があります。
- 骨折・骨病変の診断
- 歯科的診断
- 胸部X線
- 腹部X線
- 造影X線写真(バリウム検査)
レントゲンは、まさに現代医学にとって無くてはならない医療機器です。
正直、これがないと現代の医者はとても困ることになるはずです。
医療機器に関する開発物語は他にもたくさんあります。
今後は、そんな話も載せて行こうと思います。
もしかしたら、それが新たな医療機器を生み出す切っ掛けになるかもしれません。