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昭和63年版厚生白書を見る

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バブル経済
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医療機器メーカーの工場長を23年経験しました。 本名は菊地孝仁、匠習作はペンネームです。 設計・製造・品質管理・安全管理まで経験済みです。 私自身、医療機器総括製造販売責任者、医療機器製造管理責任者の資格を有しています。 また、薬機法に関する業務も長年経験しております、QMS、GVP、ISO13485のマニュアル作成・運用まで対応しています。 21世紀のコア産業である、医療機器業界へ参入をお考えの経営者様、お気軽にご相談ください。


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バブルに沸く絶頂期の日本。昭和63年版厚生白書を見る

バブル経済に突入していくまさにその前夜とも言える昭和63年。
まさに、ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われた時代であり、ある意味戦後日本の絶頂期と言われる時代の厚生白書を見ていこう。
そこにあるのは、今の社会につながる社会不安の種というべきもの。
好景気に沸く日本の中で、楽観視されているようにさえ思えるその種の存在が、記されています。

昭和63年とは

昭和63年は米国FBR議長から『日本の株価は高すぎる』と指摘を受けた、まさにバブルの真っ只中。

翌年には、日経平均が史上最高値を更新するなど、
まさに世界一の経済大国日本という表看板にふさわしい、戦後日本の絶頂期と言ってもいい時代でした。

また、1973年から続いた経済の安定成長の終着点ともなった時代で、
上げ潮日本の最後の姿とも言えます。

《政府》竹下登内閣
《出版》シドニィ-シェルダン『ゲームの達人』村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』

全体的な傾向

この年の厚生白書の全体的な傾向。

それは言うまでもなく、史上類を見ない好景気にあたって、厚生事業までもがどこかうかれているのではないかという思いさえする点。

昭和63年版厚生白書『刊行にあたって』という序文に等しい文章一つとってもその傾向は顕著。

後の総理大臣である小泉純一郎厚生大臣によるその内容一つを見ても『このような50年の歴史のうえに、
我が国の経済社会は大きく発展し、平均寿命も男女それぞれ、
75.6年、81.4年となり人類の夢ともいうべき長寿が実現され』と、
どこか浮かれた印象は拭えません。

また、その余裕の産物か、少しずつ生活の質の口上、
いわゆる今でいうQOLという考え方の走りのようなものも見られるのが一つの特徴でもあります。

いずれにせよ「明るい日本!」という感覚に支配されているように見えて仕方のない、今では少し悲しい白書です。

第1章 社会保障の発展と長寿・福祉社会の構築

全体的に、やはり、どこかすべてに肯定的な危機感の薄い内容。

日本は空前の経済発展を遂げ、世界においても有数の福祉大国であり、
人類の夢とも言える長寿を成し遂げた国だという自負がそこここに感じられます。

またこの中で、医療の中心が感染症から成人病へ移行したという一文が見受けられます。

当然、社会は、白書のごとくに変調していったと考えられますから、
いまのコロナ禍の日本を考えると、感染症の専門機関が少ない現状の一因を感じざるを得ません。

また高齢化社会への懸念はあるものの『長寿社会を築き長寿を喜ぶ日本へ』的な文言があるのを見ると、
やはり見通しの甘さが露呈していると感じざるを得ません。

第2章 国際社会と厚生行政

厚生白書の第2章がすでに国際貢献。
これこそまさに、日本が、
もはや国内問題よりも国際社会にいかにプレゼンスを高めていくかを考えていたその証左と言っていいでしょう。

ここでは、様々な分野において日本がこれまで、
そして今後国際貢献をしていくという趣旨が報告されていて、
厚生省の目がいかに外を向いていたかがよくわかります。

第3章 健康・福祉サービスの新たな展開

ここで述べられているのは、いわゆる健康の維持に関する項目。

しかし、やはりここでも「老年の主張」「長寿社会すこやかセミナー」、
「シルバー囲碁・将棋大会」「シルバー作品展」など、やはりどこかお気楽なムードが漂っているのが特徴です。

健康福祉サービスについても、これまでと触れられる内容は同じものの、
全てにおいて「これからやる予定が立っている」「すでにやった」という論調で、全体的に不安感はかんじられません。

第4章 安定した所得保障制度の確立

ここでは、公的年金の一元化について述べられているのが特徴的です。

やはりどこか緊張感が感じられないものの、
年金制度はどうにかしないと持たないかもしれないという予測を立てていることが感じられ、
政治的にも重要な問題と位置づけられているのがわかります。

ただ、この項目、やけに分量が少ないのが、やはり問題意識の低さを感じます。

第5章 適正な国民医療の確保

ここでもやはり、あまり大きな危機感を感じさせない、
当面の目標が述べられているに過ぎません。

ただ、末期医療に関する記述が見られるというのは、
経済的な安定に従って生まれてきたQOLにつながる考え方の一環として、今に繋がる流れを感じさせます。

第6章 長寿を支える研究開発の推進

長寿社会というキーワードのもとですが、医療機器や医薬品開発へ積極的に国が取り組む姿勢がでてきています。

官民共同事業や国による出資、新しいテクノロジーへの挑戦など、
医療機器の分野に当時から大きな期待がされていたことが伺われる本章です。

バイオテクロジーやサイバーテクニクスなどの言葉に、未来への希望を感じます。

第7章 安全で快適な生活環境の整備促進

最後は、いわゆる食品等の安全に関して。

しかしここでも、おいしい水づくりなどに、好景気の余裕を感じてしまいます。

ただ、ここで機能性食品について触れられているのは、新鮮です。

また、遺伝子組み換え食品についてもすでに触れられています。

イケイケの日本が少し悲しい

わたしたちはこのあと無残に崩壊するバブルを知っています。

それだけに、この、どこか楽観的で、イケイケの日本が少し物悲しくなってしまいますね。

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