転職先として医療機器製造業は人気があるのか
医療機器製造業への参入。
その際、やはり企業としての規模の拡大や医療機器という専門領域への挑戦のための人材は確保しておきたいものです。
しかし、実際転職先として医療機器製造業は人気があるのでしょうか?
医療機器製造業をはじめてみたものの、人手不足では困ります。
ここでは、そんな医療機器製造業への転職について見てみましょう。
私は、転職に関して詳しい人間ではありませんが、医療機器業界の今後について若い方から質問を受けることがあります。
変化の過程にある今の医療業界ですが、医療機器業界は面白いと私は感じています。
何度も言っていることですが、
誰だって、健康で長生きしたいものです。
そのために必要なのが、医療機器や医療サービスですから、
大勢の人が関心をなくすことはあり得ません。
医療機器製造業は電気系エンジニアには人気が高い
医療機器製造業への転職。
実は、電気系エンジニアの方にとっては、
とても魅力的な転職になっています。
電気系エンジニアにとって受難の時代
電気系のエンジニアは、ものづくり大国日本を支えてきた重要な仕事。
しかし、昨今の韓国企業の成長や中国企業の躍進などによって、
日本の家電メーカーや半導体メーカーはその規模を縮小し続けています。
そしてそのあおりを一番受けているのが、電気系エンジニアの人たち。
そんな方たちにとって、自動車業界と医療機器業界は、
日本にありならいまだ成長し続けている業界として大いに注目を浴びているのです。
スキルを持った技術者の転職が見込まれる
家電メーカーや半導体メーカーで働いていた電気系エンジニアはそのスキルの高さが魅力です。
医療機器に使われている、電気電子の技術は一部を除いて高レベルなものはありません。
半導体と比べたら大人と子供です。
とくに、デジタルや通信の分野に対して一定のスキルと経験をもた人材は、
医療機器を開発製造していく上で大きな発展性をもたらしてくれることは間違いありません。
しかも、教育コストも殆どかからないというのが大きな魅力です。
単純な器具ではなくしっかりとした機器の開発や製造を考えている場合は、
こういた人材の確保が大きなメリットになるのは言うまでもありません。
営業の人材はむしろ小規模医療機器製造業を希望している
製造業とはいえ、営業は必要です。
そんな営業職の転職希望者にとって、
狙い目はいま大手より中小になってきているのです。
大手医療機器メーカーは営業社員を必要としていない
もちろんまったくとはいいませんが、そこまで求人も多くありません。
というのも、特に国内の大手の医療機器メーカーというのは、
基本的にMRIやCTと言った大型医療機器を中心に取り扱っているからです。
そして、そういった大型医療機器はもうすでに販売経路は確立され基本的に殆ど新規開拓は無理です。
つまり、バージョンアップやメンテナンスと言った買い替えや保守を中心にその売上を形成しているのですから、
そこに営業の出番はほぼありません。
中小医療機器製造業にとって新規開拓は要
元売りである医療機器製造販売業者に卸すとしても、
直接エンドユーザーに販売する医療機器製造販売を行うにしても、中小の企業にとって新規開拓は要です。
それこそ、開発まで行うとなれば開発パートナーの確保など、
営業社員の仕事は豊富にあります。
ですので、営業のスキルを持って転職する人にとっては、
むしろ大手よりもこういった中小企業のほうがやりがいにしてもまた需要にしても高いのです。
WEBマーケティングやSEなどIT系も注目
最後にWEBマーケティングやSEなどのIT系の転職者にとっても、医療機器分野は注目されています。
特に昨今の傾向として、医療機器そのものだけではなく、
その制作に関わる過程においてもIT化が進んでいて、SEの需要はかなり高くなっているのです。
また、WEBマーケティングもやはりその需要は高くなります。
もちろんこれはどの業種でも同じですが、特に医療機器業界はいま日本の数少ない成長産業ですから、
多くの期待を寄せられていると言っていいでしょう。
成長産業は転職希望社も多い
結局は医療機器業界自体が今、成長産業である以上転職希望者は多くなります。
それこそ、町工場などの廃業やリストラも多い時代ですから、
そういったスキルを持った人材もまた医療機器製造業に関して大きな関心を寄せているのは事実です。
そう考えれば、人材の確保については、
もちろん社会全体の人手不足はありますから簡単ではないにせよ、
他業種よりは恵まれていると言っていいですね。
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