医療の根幹コロナ禍で窮地に陥る病院の実態


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医療の根コロナ禍で窮地に陥る病院の実態

今後医療機器業界がどうなっていくのか。

コロナ禍を超え、アフターコロナやウィズコロナという時代に向けて、
医療機器業界にはある意味漠然とした楽観論が存在するのは事実。

より一般の人が医療と向き合う時代が来る。

その予測のもとでの考え方ですが、
実はここには大きなリスクが存在します。

それが病院の経営です。

病院は医療の根幹であることは言うまでもありませんが、
その病院がいま、危機にひんしています。

東京女子医科大のケースはレアケースではない

医療機関である病院の危機。

その姿が顕著に現れたのが、いまニュースでも取り上げられている東京女子医大のケースです。

東京女子医科大でボーナスの支給が停止

ニュースの詳細としては、
東京女子医科大学で一時金(ボーナス)の支払いが行われないというもの。

コレに関連して、看護師が400人やめるだとか、
様々な憶測は飛び交いましたが、今ではボーナスの支払いに応じるというカタチに落ち着いているようです。

その主な理由はコロナ禍による収入の減少です。

病院という場所が感染のメインステージとなってしまった今回の新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、特に外来患者が激減しました。

収入が大きく減少したのです。

全国の医療機関で深刻な収入減

7月16日、厚生労働省は4月期の診療報酬の全国状況をまとめました。

その結果、医療機関全体の収入が前年同月比で13%源という衝撃の結果が明らかとなったのです。

また追い打ちをかけるように7月20日には、
全国の大学病院において収入が16%減となったという報告も発表されました。

つまり、いま、全国の病院は確実に経営悪化をしていると考えて間違いありません。

しかも、診療報酬は2ヶ月後の支払いとなるため、
この影響は2ヶ月後に現れるともいいますから、この状態でも今はまだ影響が出ていない状況です。

今後ますます厳しい状態となっていきます。

地方の医療機関はさらに深刻

コロナ禍における病院の経営不振は、多くは外来患者の減少にその理由があります。

つまり、手術や入院による利益のうすい地方の小さな病院や診療所と言った医療機関に関しては、
さらに厳しい状況にあることが容易に想像できます。

そう、これは地域医療の崩壊に繋がりかねない事態なのです。

さらに言えば、この病院の窮地が、
この先もずっと続くのではないかという予想も出来るのです。

アフターコロナ時代の医療危機

コロナ禍においては、医療崩壊が大きく取り沙汰されました。

しかし、本当に深刻なのはこれから。

医療崩壊は、アフターコロナにこそ、その中心があると言っても過言ではないのです。

病院離れが進む懸念がある

アフターコロナの時代、それは別の言い方ではウィズコロナの時代と言われます。

つまり、常にコロナと隣合わせの状態で共存して生きていく社会ということですが、
こうなってしまうと病院に対する国民感情の変化は大きなポイントになります。

つまり、ウィズコロナというのは病院による院内感染が常にそばにある時代とも言えるのです。

そうなれば、多くの患者さんは大したことのない症状であればそもそも病院に行かないという選択肢を取り始めるかもしれません。
(今、そんな状態になっています。)

そしてもしそれが新しい社会の常識となった時。

医療は崩壊する、そう言えるかもしれません。

病院の衰退はイコール医療の衰退となる

病院とは、患者さんの病気を治す場所。

これは間違いのないことなのですが、
特に大きな病院や大学病院という場所にはもう一つ大きな役割があります。

それが、医療の発展に寄与するという点。

病院とは、日々進歩する医療の進化の根幹を担うところであり、
莫大な経費と時間を書けて病気治療や撲滅に向けての研究がなされている場所です。

そう、つまり病院の衰退とは、そういう医療の発展の根幹の衰退につながるのです。

病院医療の衰退は医療を取り巻く全業界に波及する

病院医療の衰退、それは医療を取り巻く全業界に波及する事態。

例えば、新薬の開発や医療機器の開発に、病院で行われる臨床という過程は欠かせませんし、
何よりその殆どは病院で使われるものですので、影響は計り知れません。

また、医療従事者の問題も大きくなります。

病院が経営難になれば、
今回の東京女子医科大のように労働者の流出という自体になりかねません。

それだけではなく、アフターコロナやウィズコロナという時代に、
危険度の上がった病院で給与が下がれば医療従事者を確保するのさえ難しくなるでしょう。

そうなれば、もう医療の崩壊は止まりません。

ピンチはチャンス。医療は今変わるべきである

今病院の経営は逼迫し、医療は危機にひんしている。

しかし、このまま医療崩壊を起こすわけには生きませんし、
手をこまねいてそうなるのを待っているわけではないでしょう。

そう、医療はいま、変わるべきなのです。

AIや5Gなど新しい可能性は転がっている

世間はいま、リモートワークが当然のようになっています。

コロナ禍を過ぎて社会は今変わろうとしています。

移動がリモートワークだとして、病院もまたその流れに乗るべきだという風潮は高まっています。

そう、遠隔診断や遠隔地料という方法です。

今後、世の中はさらにAIが発達し5Gの通信網は遠からず当たり前の世の中になります。
(私は遠隔医療に現段階では反対です、しかし世の中の流れはもう変えられないと思います。)

そこに変化の目があることは言うまでもありません。

医療従事者の地位

これまで医療従事者と言えば医師がその中心にありました。

しかし、今回のコロナ禍によって国民の中にそんな医師を支える看護師や検査技師という人たちの存在が大きくクローズアップされたのも確かです。

そして現在、かつてないほど国民と医療従事者の心は寄り添っていると言って過言ではありません。

ウィズコロナの時代は、医療従事者にとって過酷な時代。

そんな時代に医療従事者を確保するには、
医師だけではない医療従事者の地位向上もまた大きな課題です。

根本から医療を見つめなおすきっかけに

コロナ禍はある意味、根本から医療を見つめ直すいい機会になったとも言えます。

これまでの方法ではやっていけないという予測が立っている以上、
医療の世界は否応もなく変わらなければいけないその時に来ているのです。

いま、変わることが出来るのかどうなのか。

それこそが、医療の今後を左右することは言うまでもありません。

医療機器業界にとっても変化は必須

病院という医療の根幹でう。

厚生労働省が医療の根幹ではありません。

ここが崩壊してしまえば、
当然のように医療機器業界もその煽りを食うことは間違いありません。

しかし、もし、病院を中心とした医療というものが大きく変革を迎えるならば、
これは当然医療機器業界にとって大きなチャンスです。

新しくなった医療には新しい医療機器の需要は欠かせないからです。

新しい時代、医療の変革は、大きなポイントなのです。

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